カラスの子育て

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巣立ちできなかったカラスの雛たち

    このページは、巣立ちができなかった4羽の雛とその親鳥の観察記録です。賢く、自然界に逞しく生きる野生動物・カラスにも、やはり読み切れない自然の定めがあるようです。
    ハシボソガラスは、電柱は鉄塔、春先まだ葉もつけない落葉樹など、外部からは確認容易な場所に良く巣を造ります。 この記録の対象であるハシボソガラスの親鳥はなんと東北線の某駅舎のホーム間の高架陸橋の作業用側路に営巣しました。通路の床鉄格子に枠枝を上手く編み込み巣が固定されています。
    そんな、巣の中に4羽の雛がいました。確認できたのは推定孵化後1週間後くらいからです。巣立ちを期待し数日おきに観察していました。しかし、結果的には、4羽とも巣立ちができませんでした。実は、育ちは順調でしたが、育つにつれ巣から出歩いて全て落下して線路脇で衰弱死という顛末です。活発に巣からでて歩き、下を覗き見る雛を見て落下もしくは飛翔の練習で地面に降り戻れなくなるのではと思っていましたが、予想したとうりでした。高層マンションから幼児が落下する事故がたびたびですが、読み切れないことが起きるのはカラスも人間社会も同じです。